「相談しにくい弁護士」にはなりたくなかった。
Spruce Vault Gate は2014年に開設しました。当初は弁護士2名、事務員1名という小さな体制でした。開設の動機は単純で、桐島 誠一郎以前勤めていた大手事務所で感じた「依頼人との距離の遠さ」を変えたかったからです。大きな事務所では、依頼人が担当弁護士と直接話せる機会が限られていました。書面は届くが、何が起きているかわからない。その状態が依頼人にとってどれほど不安なものか、桐島 誠一郎護士時代に何度も目の当たりにしました。
転機は2018年の秋でした。ある中小企業の経営者から「顧問弁護士がいるのに、何かあるたびに怖くて電話できない」という話を聞きました。法律の専門家が、相談しにくい存在になっている。その矛盾を解消するために、事務所の運営方針を一度見直しました。週次報告の義務化、費用の書面明示、初回相談の無料化。どれも特別な施策ではありませんが、それを「当たり前のこと」として続けることが、信頼の基盤になると考えています。現在は弁護士3名、パラリーガル2名の体制で運営しています。
桐島 誠一郎、大学卒業後に司法試験に合格し、東京の大手法律事務所で8年間、主に企業法務と訴訟案件を担当した。2012年から2014年にかけて、中小企業支援を専門とする別の事務所に移り、顧問契約の実務を学んだ。2014年にSpruce Vault Gate を開設。専門は企業法務・相続・労働問題。休日は活版印刷の工房に通うことを習慣にしており、「文字の重みと法律文書の重みは似ている」と話す。